スコッチ・ウイスキーとは?
イギリス北部、スコットランド地方で蒸留・熟成されたウイスキーの総称。
麦芽を乾燥させる際にピートを燃やしており、ピート由来のスモーキー・フレーバーがついているのが特徴。
麦芽を”グリスト”という、きめの細かい粉状に挽く。その後、グリストをマッシュ・タン(糖化槽)で熱湯に浸す。そうする事で、”ウォート”という甘くどろどろの液体ができあがる。
これを22℃から24℃に冷却し、ウォッシュバック(発酵槽)に流し込み、酵母を加える。
酵母による発酵が終わると、8%から10%とアルコール度数が高めのエールのようなウォッシュが残る。
その後、ウォッシュを銅製の蒸留器で加熱して蒸留する。
グレーン・ウイスキーの場合、コフィー・スティルと呼ばれる連続式蒸留器で1回、モルト・ウイスキーの場合、2基のポット・スティルで2回蒸留を行う。
穀物を原料とし、酵母により発酵させ蒸留を行い、木樽で3年以上熟成させ、瓶詰時にはアルコール度数40%以上なければならない。
スコットランドではウイスキーの製造地域を大きく分けて6地域に分けられる。
アイラ・モルト(lslay Malts) ローランド・モルト(Lowland Malts)
スペイサイド・モルト(Speyside Malts) ハイランド・モルト(Highland Malts)
アイランド・モルト(The lsland Malts) キャンベルタウン・モルト(Campbeltown Malts)
蒸留所の地域や、蒸留所ごとに麦芽の乾燥方法や、蒸留釜の形状、熟成の仕方に違いがあり、一つ一つの蒸留所で個性が生まれる。
スコッチには原料・製造方法により、3種類に分類されている。
①モルト・ウイスキー
②グレーン・ウイスキー
③ブレンデッド・ウイスキー
モルト・ウイスキー
水・麦芽化した大麦を原料として用い、他のいかなる穀物をも原料として用いておらず、ポット・スティルを用いて単式(パッチ)蒸留されているもの。
シングル・モルト・ウイスキーは単一蒸留所で蒸留されたモルト・ウイスキーのことである。
グレーン・ウイスキー
大麦以外の発芽した、或いは未発芽の全粒の穀物を使用していても、水と麦芽化した大麦を原料として用いたもの。
ブレンデッド・ウイスキー
1種類以上のシングル・モルト・スコッチ・ウイスキーと1種類以上のシングル・グレーン・スコッチ・ウイスキーをブレンドしたもの。