ウイスキー(Whisky)

 ウイスキーとは

 

麦などの穀物を発芽させ、その穀物に含まれる酵素を利用してデンプン糖化させる。これを酵母によって発酵させ、単式蒸留器蒸留する。蒸留した液体を木製の樽に詰め、熟成させたもの

蒸留所により異なるが、少なくとも3年以上は樽の中で熟成される。これによりウイスキー独特の香味が生まれる。

熟成中は、樽を通して外気を吸収する為、年に約3%づつ蒸発していく。この減った分を「天使の分け前」と呼んでいる。

ウイスキーは製造地域・貯蔵場所の影響を受ける。それにより蒸留所ごとの個性が生まれ、一樽一樽ごとの風味の違いも生まれてくる。

 

製造される地域により、スコッチ・アイリッシュ・アメリカン・カナディアン・ジャパニーズと5つに大分される。

スコッチ・ウイスキー

イギリス北部のスコットランド地方で蒸留・熟成されたウイスキーの総称。

麦芽を乾燥させる際、ピートを燃やし乾燥させる為、ピート由来のスモーキーフレーバーがついている事が最大の特徴。

大麦麦芽を原料とし、酵母により発酵させた後、蒸留を行い、樽で3年以上熟成させたものしかスコッチと表示することが出来ない。

アイリッシュ・ウイスキー

イギリスのアイルランド島で蒸留・熟成されたウイスキーの総称。

麦芽を乾燥させる際、石炭を燃やし乾燥させる為、スモーキーフレーバーはついていない。

大麦麦芽の他、ライ麦・小麦なども使用し、一般的に3回蒸留を行う事により、まろやかで、滑らかな舌触りが特徴。

アメリカン・ウイスキー

麦芽・ライ麦・トウモロコシ等の穀物を原料に、アルコール分95度未満で蒸留した後、オーク樽で熟成させ、アルコール分40度以上でビン詰めされた物。

内側を焦がした(チャー)、ホワイトオークの新樽で最低2年以上熟成させた物。

カナディアン・ウイスキー

カナダで作られるウイスキーの総称。

主にトウモロコシ・ライ麦・大麦麦芽を原料に、酵母によって発酵させ、カナダで蒸留後、最低3年以上熟成させた物。

ライ麦を主体とした香り高いウイスキーと、トウモロコシを主体としたウイスキーをブレンドする事により、クセの無いウイスキーが生まれる。

ジャパニーズ・ウイスキー

日本で蒸留・熟成させたウイスキーの総称。

スコッチ・ウイスキーをベースにしている為、スコッチ・ウイスキーに似たタイプではあるが、スモーキーフレーバーは少なく、香味は穏やかで、風味のバランスが良いのが特徴。

 

1.スコッチ・ウイスキー